ビスケット?クッキー?
先日、自由が丘へ行ってまいりました。
CHAPONのチョコレートが目的だったのですが、平日だったのでついでに朝からsouvenirへいって整理券をゲットし、スイーツブッフェもしてきました。
待ち時間に散策していたら、パリセヴェイユに出くわしまして。パティスリー・パリセヴェイユです。雰囲気が他とは違って、震えました。興奮しすぎて写真は撮り忘れました。焼菓子を購入したのでまた後日掲載しようと思います。
おうちに帰ってお財布を見たら、とってもびっくりしました。自由が丘でスリにでも遭ったかなぁ…。
さて、今日のトピックはbiscuit VS cookieです。なんでかって言うと…
自由が丘駅前にある、Ben's Cookiesさんです。こちらで、とってもおいしいクッキーを買いました。1枚270えん。
しっとりしていて、チョコたっぷりで、おいしかったです。原材料にもこだわっているようで、チョコもベルギー産とのこと。
で、びっくりしたのが、ここイギリスの会社なんですよ!わたしてっきりアメリカ産だと思ってました。パッケージ赤だし。しかもcookiesって言ってるし…。
そう、日本でよくクッキーと呼んでいるものは、イギリスではbiscuitなんです。小麦粉・砂糖・卵などからできた、サクサクしたあいつ。なのに、なぜこのクッキー屋さんはcookieと名乗っているんだ…。
調べてみました。ここから少し複雑なお話になります。
結論から言うと、cookieでした。イギリスでは、柔らかくてしっとりとしたものをcookieと言うらしいです。アメリカでは、柔らかいのも固くてザクザクしたのもcookieと言います。
通常、イギリスではbiscuit。アメリカではスコーンのようなもの(ケンタッキーで売ってるビスケットみたいなやつ)をbiscuitと言うそうです。ウェブスターの辞書で引くと、こんな風に出ています。
a small quick bread made from dough that has been rolled out and cut or dropped from a spoon
パン感…。
イギリスの方が歴史が長いわけですから、biscuitの言葉の方が古かろうと。biscuitはbis coctumというラテン語からきており、これは「二度焼く」という意味です。
ちなみににどやく、で2月28日は日本でビスケットの日になっているみたいです。同時に1855年のこの日には、水戸藩の柴田方庵が萩信之助に「パン・ビスコイト製法書」というビスケットのレシピを送ったという歴史もあるみたいです。誰だろう…。水戸藩はビスケットの保存性に着目していたようです。さすがだ〜。
cookieは、アメリカがオランダに植民地支配されていた時代にさかのぼり、koekjeという言葉が由来です。これは「小さいケーキ」が元の意味だそう。18世紀前半に伝来したみたいです。
イギリスかアメリカに行く機会があったら、biscuitかcookieか注目してみようと思います。イギリスでしっとりクッキーが食べたくなったらcookieを探すこと、ですね!余談ですがイギリスのスーパーでおっきなbiscuitが紙袋に入って売っていたのを思い出しました。
せっかくクッキー編ができたし、ヨーロッパ諸国のクッキー事情を次回は書こうかな。クリスマスといえばクッキーですものね。